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2005年11月19日

ブルー・オーシャン戦略


ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

W・チャン・キム, レネ・モボルニュ

血みどろの戦いが繰り広げられる既存市場を「レッド・オーシャン」、競争のない未開拓の市場を「ブルー・オーシャン」と名づけています。
この名称が絶妙です。
「ブルー・オーシャン」というワードに果てしなく広がる海をイメージし、大航海時代のスピリッツさえ感じます。
言葉だけでわくわくする戦略です。

本書は、単なる新理論であるだけではありません。
未開拓の市場の創造については、これまで多くの論文が発表されています。

その実践的な方法について、新しい視点を提供してくれたことが有効です。
事例を研究し、斬新な切り口から新しい戦略論を示してくれることは、我々が多様な考え方をするのに大いに役立ちます。
読者や経営者にとっては、幅広い考え方を吸収し視野を広くすることが大切です。
その上で、自身の立場にあった考えをすればよいのです。

例えば、本書に出てくる事例は、クレステンセン教授が『イノベーションのジレンマ』の中で提唱した「破壊的イノベーション」の切り口で分析することができます。
「ブルー・オーシャン戦略」や「破壊的イノベーション」、またはその他の戦略をとるかは、その人の思想と立場に依存します。
両方を選択してもいいのでしょうが、中途半端な戦略や絵に描いた餅になることだけには留意したいです。

ブルー・オーシャン戦略の土台を「バリュー・イノベーション」と呼んでいます。
簡単にいえば、イノベーションを伴った、バリューの向上のことです。
こう言い換えてしまうと、ありきたりの言葉ですね。
バリュー・イノベーションを成し遂げれば、「価値とコストはトレードオフの関係にある」という、競争を前提とした戦略論の常識から解き放たれる。これまでは、価値を高めるためにはコスト増を覚悟しなくてはならず、コストを低く保とうとすれば価値の面で妥協をせざるをえない、との考え方が一般的だった。このような考え方のもとでは、差別化と低コストのどちらをとるかを決めるのが戦略だと受け止められる。これとは対照的に、ブルー・オーシャンの創造をめざす企業は、差別化と低コストを同時に実現しようとする。
著者の言葉を引用してもやっぱりありきたりの言葉が並んでいます(笑)
わかりやすい言葉で定義し実現可能な戦略が、優れた戦略です。
そういう意味では、直感的にわかりやすい「ブルー・オーシャン」という言葉を使用し、戦略策定の具体的ステップを示している本書は、非常に大きな価値を持ちます。

「レッド・オーシャン」で行き詰っている経営者や、まさに「ブルー・オーシャン」を創造しようとしていた人にとっては、必読の一冊です。

ところで、事例にはドコモやQBハウス、シルク・ドゥ・ソレイユといった日本でもおなじみの企業が取り上げられています。
その中に私が現在注目している、女性専用のフィットネスクラブのカーブスがありました。
日本では今夏に数店が立ち上がったばかりですが、来年から急成長するようです。
今後の日本での新市場開拓に期待しています。
posted by ミズモト at 16:01| Comment(0) | TrackBack(2) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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ブルー・オーシャン戦略 W・チャン・キム (著)
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