人気blogランキングへ
banner.png

2005年11月08日

明日は誰のものか


明日は誰のものか イノベーションの最終解

クレイトン・M・クリステンセン

クリステンセン教授の破壊的イノベーションの応用編とも言うべき内容です。
イノベーション理論を使って、将来を予測しようという大胆な試みです。
「明日は誰のものか」 "Seeing What's Next"

ポーター教授の「競争優位の戦略」を初め、学会では多くの理論が生まれ、経営戦略に生かされてきています。
将来を考える上で、理論は非常に重要です。
勘で勝負し成功している人も、言語化されていないだけで、その人なりの理論を持っているのです。

一方、googleを初めとする新興企業は既存のフレームワーク(理論)を破壊しています。
しかし、理論が役に立たないのではなく、これまでの理論は時代に合わなくなり、彼ら独自の理論(仮説)の元に動いているのです。
理論が言語化されているか、仮説が経営者の頭の中にあるのかだけの違いに過ぎないように思えます。

さて、未来を予測することは、過去を振り返って理論をつくりよりもチャレンジグなことです。
イノベーション理論で偉大な名声を得た著者にとってはなおさらでしょう。
それでも試みることは必須です。
実践に生かしてこそ、学問です。
難しい問題を解決するからこそ、企業は価値を生み出せる。明日を見据えている企業は、明日生まれる難問の解決に積極的に乗り出す。というのも、明日の難問の解決こそが、明日の利益の源泉だからだ。これらの企業の姿勢は偶然にも、アイスホッケーの伝説プレーヤー、ウェイン・グレッキーのアドバイスそのままだ。グレッキーは、なぜ偉大なプレーヤーになれたのかという質問に対して、こう答えていた。「私はいつも、パックがあるところでにではなく、パックが飛んでいく先のポイントを目指してスケートをするように心がけている」
優良企業が苦しむ破壊的イノベーションの発見。
破壊者として破壊的イノベーションの活用。
そして、イノベーション理論を駆使した各業界の未来予測。

ポーター教授以来のイノベーティブな研究といっても過言ではないでしょう。

"Seeing What's Next" 意識しておきたい言葉です。
posted by ミズモト at 14:09| Comment(1) | TrackBack(1) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうなんでしょうね。
日本の多くの企業がこれから必要としていくのは、華々しい破壊型イノベーションモデルではなく、50年後には確実に訪れると予想される人口半減/超高齢化社会に向けて、ゆっくりと衰退していくことのできる軟着陸モデルなのかもしれないと思うわけで。

顧客数減少やマーケット縮小が絶対不可避とされた世界で生き延びていく衰退型サバイバルモデルなど、だれも作った試しがない。そういう発想って、変ですか、そうですか。

(※リンクのないトラックバックはなるべく受け付けない方針ですが…。コメントで代行)。
Posted by miyakoda at 2005年11月08日 14:40
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

『明日は誰のものか イノベーションの最終解』クレイトン・M・クリステンセン (著)
Excerpt: ハーバード・ビジネススクールのクリステンセン教授の最新作です。 『イノベーションのジレンマ』、『イノベーションへの解』に続き、イノベーションについての三作目です。 500ページを超える大作です。 まず..
Weblog: 独立起業ビジネスブログ日記:実践起業!成功への道。blogで人脈は作れるか?
Tracked: 2005-11-08 15:58
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。