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2005年11月01日

イノベーションへの解


イノベーションへの解―利益ある成長に向けて

クレイトン・クリステンセン

名著『イノベーションのジレンマ』の続編です。
前作があまりにもすばらしかったのですが、本書も負けてはいません。
前作ほどの衝撃はありませんでしたが、「イノベーションのジレンマ」に対応する枠組みを示してくれています。
研究をここまで続けた著者を大いに尊敬しています。

優良企業は顧客の声に真摯に耳を傾けて、持続的イノベーションを起こします。
破壊的イノベーションは顧客のいない新しい市場を創出する。

では、破壊的イノベーションはどうやって引き起こすのか?
鍵を握るのはやはり顧客です。
ドラッカーの「事業の目的は顧客の創出である」は真理です。
マーケティングで狙い通りの成果をあげるためには、顧客がものを購入したり利用したりする状況を理解することが欠かせない。具体的に言えば、顧客(個人や企業)の生活にはさまざまな「用事」がしょっちゅう発生し、彼らはとにかくそれらを片づけなくてはならない。顧客は用事を片づけなければならないことに気付くと、その用事を片づけるために、「雇える」製品やサービスがないものかと探して回る。顧客は実際、こんな風に暮らしているのだ。彼らの思考プロセスには、まず何かを片づけなくてはという認識が生じ、次に彼らはその用事をできるだけ効果的に、手軽に、そして安くこなせる物または人を雇おうとする。顧客が製品を購入する状況を構成するのは、顧客が片づけなくてはならない用事の機能的、感情的、社会的な側面である。わかりやすく言えば、顧客が片づけようとする製品のターゲットを顧客そのものではなく、顧客が置かれている状況に絞る企業が、狙い通り成功する製品を導入できる企業である。別の言い方をすれば、かぎとなる分析単位は、顧客ではなく状況なのだ。
「顧客の用事を片づける」製品やサービスを提供すること。
非常にユニークだが、鋭い考察です。
コモディティ化したサービスよりは機能が劣っても、顧客が本当に片づけたい用事を片づけるためだけの機能に絞った製品が、破壊的イノベーションにつながると言っています。

機能を絞るということは、勇気がいることです。
もともと市場がないのだからいくら分析しても出てきません。

顧客を徹底的に観察し、想像力を働かせ、勇気をもつことが、「イノベーションのジレンマ」に対する一つの解になりえるということでしょうか。

前作からは、イノベーションに対する新しいパラダイムを得ました。
本書は、非常に考えさせられるものでした。

こういう本を読んでいると何故かわくわくしてきます。
posted by ミズモト at 14:33| Comment(0) | TrackBack(2) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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イノベーションへの解 クレイトン・クリステンセン
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