人気blogランキングへ
banner.png

2005年08月24日

夢を育てる


松下幸之助 夢を育てる―私の履歴書

松下 幸之助

松下幸之助氏が「経営の神様」と言われる所以がはっきりと分かりました。

松下幸之助といえば技術の人と考えがちで、もちろんそれは間違いではないですが、経営に対する思い入れの強さは並々ならぬものがあります。

フィリップス社との提携で技術導入料を支払う代わりに経営指導料を求めたくだりは圧巻です。
新会社は日本にある会社であるし、技術はあなたの方からもってくるけれども、経営の指導監督は一体だれがやるのかというと、松下電器でやる。だからあなたの方に技術指導料を出すことはよろしいが、経営指導料というものは松下電器がもらわないといかん

「経営は芸術(アート)である」という言葉が松下氏の思いを端的に表しています。
理論を導く経営学が盛んになりつつある中でのこの言葉は、著者の本質を見抜く力を感じます。
ここ10年ほどで右脳研究が盛んになりイメージングの重要性が叫ばれていますが、著者は数十年前に気づいていたということです。

著者の言葉はすべて本質をついています。
というより、読んでいて本質に気づかされます。
頂点を見極めた人ならではの言葉です。

事業部制や週休二日制の導入も、どう経営するべきかを本質論で考えてきた結果に思えます。
見えるものだけを見ていてはこれらの制度の発想は出てきません。
単純に考えると、休みが増えれば労働力が減りますよね。

どのようにして本質的思考法が培われたかは自伝から読み取るのは難しいです。
若いころの電灯会社での出世も異例なスピードだったというから、天性のものかもしれません。
しかし、ヒントはいくつか見つけました。

例えば、自転車屋で奉公をしていた17歳の頃から将来のことを一生懸命に考えています。
その時に自転車は衰退し電車や電気の時代が来ると信じます。
将来に対する目はともかく(自転車はのこっていますから)、10代で将来のことを考え抜いたこと、未来に対する自分なりの答え(ビジョン)を見つけたこと、自分のアイデアを持ち続けたことに成功者の考え方の基本がある気がします。

分かりやすい語り口で読む人に本質を気づかせる文章にこそ、「経営の神様」の真髄が滲み出ていました。
posted by ミズモト at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 自伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。