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2005年08月22日

ガキの自叙伝


ガキの自叙伝

稲盛 和夫

稲盛氏の言葉は全てが心に残ります。
京セラを世界有数の優良企業とし、NTTと対等に渡り合えるKDDIを作り、盛和塾で数多くの若手経営者を育て、得度までした人生からは学ぶことがあまりにも多いです。

多くの偉業を成し遂げた稲盛氏の人生はすべて、若いときから抱いてきたフィロソフィーに端を発しています。
このフィロソフィーをたどっていくと、京セラの経営哲学にたどり着きます。

「人間として何が正しいかを追求する」

このことが京セラの経営哲学であるとともに、稲盛氏の思想の原点にあります。
経営というより、あたかも道徳家や宗教家の言葉のようです。

稲盛氏の言葉を追っていくと、心が洗われていきます。
自己の哲学を確立し、精神をまっすぐにするために、何度も読みたくなる自伝です。
哲学の古典に負けない、普遍性を持っています。
運命が逆境に向かっている時は、いくら善いことをしても、すぐに善い結果が現れないかもしれない。だが、何十年という長いスパンで見れば、善きことには、必ず善い報いが訪れる。また、どんなに幸運に恵まれ、得意絶頂の時でも、常に謙虚な心を忘れてはいけない。傲慢不遜になることは、自ら衰亡の原因をつくることになる。
波乱万丈の人生、どんな苦難や逆境に遭遇しようと、恨まず、嘆かず、腐らず、明るくポジティブに人生を受けとめ、素直に努力をすればよい。どんな運命に対しても、感謝の念を持ち、前向きに生きていくなら、道は必ず開けていくものだ。古希を迎えた今、そのことを実感している。

企業経営はトップが持つ哲学、理念によって大きく左右されると考えている。若手経営者にはトップとして持つべき「経営哲学」こそ伝えたい。トップの器が大きくなれば、会社も自然と発展すると確信している。

企業経営には、利益を追求するにあたって、人間として守るべき道がある。企業である限り、利益は必要だが、人を騙したり、おとしめたりする不正な方法では、企業が長年にわたって繁栄することはできない。

自由社会に生きる者は、社会正義と隣人愛に沿った行動をとらなければならない

それでも、このような大事業を始めるには、仲間の心を奮い立たせるような高邁な志がなければならない。私は自分の本心を確かめるため、毎晩ベッドに入る前に、「動機善なりや、私心なかりしか」と心の中で問いかけることにした。「世間に自分をよく見せたいというスタンドプレーではないか」「自分の名を残したいという私心がありはしないか」「国民の利益のためにという動機に一点の曇りもないか」。たとえ、酒を飲んで帰ろうと、毎日自問自答を繰り返した結果、世のため人のために尽くしたいという純粋な志が微動だにしないことを確かめた私は、この事業に乗り出す決心をした。

もし、自分の技術者としてのロマンを追うためだけに経営を進めれば、たとえ成功しても従業員を犠牲にして花を咲かせることになる。だが、会社には、もっと大切な目的があるはずだ。会社経営の最もベーシックな目的は、将来にわたって従業員やその家族の生活を守り、みんなの幸せを目指していくことでなければならない

今日一日一生懸命に生きれば、明日は自然に見えてくる。明日を一生懸命に生きれば、一週間が見えてくる。今月一生懸命に生きれば、来月が見えてくる。今年一生懸命に生きれば来年が見えてくる。その瞬間瞬間を全力で生きることが大切なんだ

心に残る言葉を取り上げたらきりがありません。
素直な心でこれらの言葉を受け入れ、自分のフィロソフィーを築き上げ、自分なりに再言語化していきたいと思っています。
posted by ミズモト at 23:17| Comment(1) | TrackBack(1) | 自伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
世界の最先端技術の生みの親にして、超一流の世界的経営者、そして、陽明学の流れを継ぐ実践思想家(稲盛さんが少年時代に受けた郷中教育は、言葉だけでは意味が無い、何事も実践して意味があると説く陽明学の影響を受けているそうです。)、宗教家、哲学者。これらを併せ持つ方が、稲盛さんですね。普通の人は、これらを併せ持つことは無理ですよね。世界中でも稀有な存在かもしれません。現代の宗教家や哲学者達は、最先端技術や経営等の現実の社会に働きかけることをせず、大体が自分の世界の中だけで言葉遊びに終始しています。逆に、宗教家や哲学者達が、現実の社会に正しく働きかけていれば、今のように世界は混迷していないでしょう。稲盛さんの思想を学び実践していけば、私個人としては幸せになれると思いますが、国全体として考えると、稲盛さんのような方に、国の指導者、即ち首相になってほしいですね。現在の日本は、もうその様な状況になっていると思いますね。
Posted by MBAMOT at 2005年09月03日 13:25
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