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2004年12月19日

ブランド大繁盛

本日は堺屋太一氏の「ブランド大繁盛」について。
ブランド大繁盛

堺屋太一というと通産省・経済企画庁長官といった官僚・政治家のイメージや歴史作家という印象だったのですが、ブランドについても本を書かれていたのですね。しかもものすごく分かりやすいです。

筆者の提唱する知価社会では知価ブランドの構築が勝ち組への道とされています。ここで知価社会とは「多様な知恵の値打ち(知価)が、経済の成長と企業の利益の主要な源泉になる世の中」と定義付けられています。『知価革命―工業社会が終わる 知価社会が始まる』に詳しいです。

また、ブランドについては以下のように三種類に分類されています。

伝統ブランド大量生産ブランド知価ブランド
発生歴史的継承(伝統)知名度(大量広告)知恵の創造(個性)
主な要点技術の継承
理由のある高価格
記念的購買
品質機能の確実性
合理的な価格
買いやすい(どこにでもある)
高級イメージ(神話)
圧倒的な価格
支持層の掌握
市場対策伝統の強調
記念的価値
日常性の定着
安心感(予測可能)
優越感の提供
非日常性の満足感

知価ブランドの代表例としてエルメスのスカーフが取り上げられています。本書の特徴的なところは事例が豊富でかつ他ではあまり取り上げられていないものを扱っていることです。エルメスは他でも取り上げられるのは見ますが、伝統ブランドとして和光、吉兆、虎屋、宝塚歌劇団を事例としてあげ、大量生産ブランドではヒルトンを例に出しています。内容も非常に詳しく、事例を読んでいるだけでブランドが分かった気になってきます。筆者自らインタビューしたことが大きいのでしょう。ブランドについても当然よくまとめられていますが、事例研究という意味でも活用価値のある本です。

第二部にブランド企業の経営者の言葉がまとめられていますが、吉兆についてのものが印象的でした。
創業者の孫である徳岡邦夫氏は、目指すライバルをどのレストラン・料亭でもなく、「ディズニーランド」だという。なぜならば、一人五万円ほどする食事の代金を、ただ食事するためだけに人は払わない、と自覚し、吉兆において食事することを「異空間を楽しむ」こと、と位置づけているからである。
大変重みのある言葉でした。


【本日の教材】
ブランド大繁盛
知価革命―工業社会が終わる 知価社会が始まる

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posted by ミズモト at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ブランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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