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2004年11月27日

ブランディング22の法則

今回はAl Riesの「ブランディング22の法則」についてです。
ブランディング22の法則

筆者の経験を元にブランドが22の法則に分類されています。それぞれの法則について具体的な事例を挙げながら分かりやすく説明されていますので、初心者でも直感的に読み進められます。

22の法則の中には重複しているところがいくつかあります。例えば「収縮の法則」は何度も出てきます。これは焦点を絞る時ブランドは強力になるというもので、ブランドが広がれば反比例してブランド力が落ちるという「拡張の法則」、サブブランドの導入によってブランドを破壊する可能性があるという「サブブランドの法則」、あらゆる商品にブランド名を使用することでブランドを破壊するという「ライン延長の法則」等は非常に近いことを別々の法則でしかもランダムに出てきます。法則の分け方は筆者の判断なのでここでは議論するつもりはありません。何度も出てくるものはそれだけ筆者が経験上重要と認識しているということでしょう。「収縮の法則」は他のブランド論でも必ず出てくる話しですし異論はありません。意外だったのが「ライン延長の法則」や「拡張の法則」です。世界でも有数のブランド企業のソニーはエレクトロニクスだけでなく、金融や映画にまで「SONY」ブランドをつけています。だからこれらの法則は直感と違い戸惑っています。もちろん筆者の言うことが絶対というわけでもないし、時代が変わったのかもしれませんが、もう少し事例研究が必要だなと思いました。

面白かった法則として「協調の法則」がありました。強いブランドは競合歓迎し、競合ブランドは強いブランドの側に出店することでお互いが繁栄するというものです。一見競争が激しくなってお互い消耗するだけの気もしますが、納得できる例も思い当たります。携帯電話もドコモだけでなくIDO(今のau)やJ-フォン(今のボーダフォン)などがサービスを競って繁栄しましたし、ドラッグストアも競合店が近くに集まっているのを見る気がします。映画館もシネコンが流行るはこの法則と関係があるのかもしれません。「カテゴリーの法則」で新しいカテゴリーを創造して、「協調の法則」で競合を入れて繁栄していくのがブランド創造の王道となりそうです。

その他の法則も言われてみればそんな気がするものばかりです。堅苦しい理論は展開していません。事例から法則を導いていますが、事例も不十分で所詮仮説に過ぎないところもあります。それでも本書はブランド入門書としては十分に評価できるものでした。事例が豊富で非常に分かりやすかったです。また(この法則が正しいとすると)実務としてもすぐに使えるようにまとめられています。ブランドを語る上で欠かせない一冊となるでしょう。

【本日の教材】
ブランディング22の法則

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posted by ミズモト at 23:37| Comment(0) | TrackBack(3) | ブランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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